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2019-01-22
悪魔と天使

手塚治虫生誕90周年記念作 『悪魔と天使』が開幕

手塚治虫の生誕90周年記念の舞台『悪魔と天使』が、1月19日にKAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉
にて開幕。初日前日の18日に公開舞台稽古及び囲み会見が行われた。

舞台『悪魔と天使』は、手塚の生誕90周年のメモリアルイヤーに、手塚自身の思いや意図を汲み、
人間模様を織り込んだ作品『ダスト8』が原作。

物語は、平成から元号が変わるとき、豪華列車トワイライトエキスプレス号の大事故という惨事
から生き延びた生還者たちの人生が描かれる。

公開舞台稽古の前に囲み会見が行われ、主演の観月ありさをはじめ、白石隼也、野村宏伸、黒川
智花、鍵本輝、高島礼子らメインキャストが登壇し、公演に向けた思いを語った。

悪魔と天使

観月「生きるとか死ぬとか、人生を自分たちがどう生きていくのかをテーマにきちんと描かれて
いる舞台で、観てくださる方は楽しんでいただけるのでは。初日を迎えるまでに問題点をクリア
し臨みます。長丁場ですし、インフルエンザや腸炎も流行っています。体調には気をつけたい」

白石「生きているということが素晴らしい事なんだと感じました。日々生きるという意味を皆
さんに届けていけたらと思っています」

野村「なかなか通し稽古ができなかったので、今日のゲネプロも初日のような感覚でドキドキ
しています。皆さんプロですから、集中していい方に向かっていくと思います」

黒川「命の大切さや自分の家族への感謝の気持ちを改めて感じられる作品だと思います」

鍵本「僕はカンパニーの中では下の世代になるんですが、偉大な先輩たちに囲まれながら毎日
芝居させて頂き、本当に勉強の毎日です」

高島「年齢に関わらず若い人でも、明日は亡くなってしまうこともあるかもしれない。でも
手塚作品ですから、そういうことを説教臭くなく、どこかミステリー要素を織り交ぜ、悪魔
も悪戦苦闘して悩むんだと感じて、観てくださる方が心に何か一つ持って帰っていただける
作品になれば」

会見では、当初、劇中で”天の声”を担当することになっていて1月12日に亡くなった市原悦子
さんへも話題が及び、観月が市原さんへの想いを述べた。

「皆さん、市原さんの“天の声”を聴くのが楽しみだったので本当に残念です。市原さんとは
以前朗読劇でご一緒したのですが、同じ場面がなく、共演という感じではなかったので、あの
時一緒に出来ていたらもっとよかったのに、勉強になったのに、と思っています。市原さんは
『悪魔と天使』の脚本を読んで、ぜひとも“天の声”をやりたいとおっしゃっていたそうで、
願いは叶いませんでしたが、生と死をテーマにしたこの舞台で、市原さんが天から見守って
くれていると思いながら、最後までがんばりたいです」

公演は1月19日~2月3日までKAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉、2月9日~10日まで大阪・梅田
芸術劇場、3月1日~3日まで名古屋・御園座で上演される。

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