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2018-12-19 | インタビュー
180918_BOYSANDMEN

BOYS AND MENベストアルバム発売記念! 田中俊介×田村侑久×本田剛文×平松賢人スペシャルインタビュー

来年1月14日に初のナゴヤドーム公演を控えるBOYS AND MEN(以下ボイメン)。夢のナゴヤドーム公演を前に、2010年の結成から現在に至るまでの代表曲やメンバーもうなる絶妙な楽曲ラインナップに2つの新曲を追加して送る初のベストアルバム「ボイメン・ザ・ベスト」を12月19日にリリースする。

その発売を記念し、ボイメンのメンバーから田中俊介田村侑久本田剛文平松賢人へ、アルバム収録楽曲への思いやPVの撮影秘話などたっぷりと聞いた。

――ベストアルバム、豪華な内容になっていますね。収録内容を聞いた時の感想は?
田村 むっちゃ入っとるやん! と思いましたね、最初聞いた時。
本田 30曲くらいありますもんね、CDが2枚ついているんだよね。他のアーティストさんなら2枚別々で出すこともあるだろうに、ボイメンは2枚まとめて出しちゃうみたいな。
平松 僕ら何度かレーベルが変わっているんですけど、その垣根を飛びこえた楽曲も収められてる。そこをうまくやっていただけて、ありがたいですね。
本田 ベストアルバムと言うだけあって割と懐かしのというか、最近の曲と聴き比べて“声めっちゃ若いやん”みたいな楽曲もふんだんに入ってるので、最近ボイメン好きになってくれた方とか、ライブに行くほどじゃないけど…という方にも1枚手にとっていただきたい。ボイメンのいろはが分かるようないいチョイスなんじゃないかなと思いましたね。

――「これはおススメ!」という楽曲は?
田村 「Wanna be!」じゃない?
平松 いいよね!
田中 トータル的なことなんですけど、賑やかな曲多いよな。もちろんバラードも入っているんですけどね。
田村 んふふ。うん。全部聞いたらおなかいっぱいになっちゃいそう(笑)。
本田 そもそもバラードがあんまりないんですよね。「友ありて・・」とか、「One For All, All For One 〜夢は叶えるもの〜」とか、そこら辺は割とゆっくりした曲ですけど。…あれ?それしかない? むふふ。
田中 「あなたに出逢えたこと」。
本田 本当だ。3曲ある。16曲中3曲か。ボイメンのバランスとしてはそんなもんかね。
平松 「友ありて・・」は、音としてはセミバラードくらいの感じだから、割と明るい感じ。
本田 「あなたに出逢えたこと」もそんなにゆっくりじゃないから。
平松 がっつり落とすことなく、割とテンションアゲアゲな感じで。ふふふ。“これ入れてきたかー! やるじゃーん!”って思ったのは、僕は「バリバリ☆ヤンキーロード」(初回盤A&BのCD2に収録)かな。
本田 通常盤からだと「Power Of Dream」「なごやめしのうた」(共に通常盤のみに収録)が入ってたり。
平松 僕、「ガンバレFor My Girl」めっちゃ好きなんですよねぇ。ライブでは意外とあんまり歌ってないけど、ファンの子も大好きでいてくれてる曲。それが入っていたのもうれしいな。
田村 ライブでも「ガンバレFor My Girl」はもっと歌いたいよね。
本田 ファンの子は喜ぶよね。あと、意外と入ったね〜と思ったのは「Winter*JOY」(初回盤A&BのCD2に収録)。
田中 あ〜!
平松 あ〜!思った!
本田 「Winter*JOY」って結構コアな曲なんで、ベストかな!?って若干思ったりもするんですけど(笑)。いい曲ですよね。
平松 冬曲入れたかったんじゃない?
本田 何かしら冬っぽい曲をね、という。
田村 あと「幸せの種」(初回限定盤AのCD2に収録)も、おおおお!って。
本田 これもレアですね。最近ほとんどライブで聞かないですもんね。
田村 最近どころじゃないよ~!
本田 俺、誕生日のイベントでやった。これバースデーソングだから使い所が難しいんですよ。そこはコアなの入ってるね。ベストと言いながら味なチョイスしてるなと。

――ここ1〜2年で出たシングルも印象強いものが多いですね
本田 楽曲の仕上がりが“メジャー!”な感じがする。
平松 関わってくれてる人が豪華!
田中 そうだねぇ。
平松 振り付けがラッキィ池田さんだったり、ナオト・インティライミさんに作ってもらった曲とか、阿久悠さんの詞とか、氣志團さんに作ってもらったとか。名前挙げていくとやっぱり豪華だし、大切な曲が多いですよね。
本田 初回盤AとBにはMVも結構入ってますよね。
平松 こんなにPV撮ったんだって思っちゃった。
本田 思えばね。MVの撮影って毎回タフなスケジュールになりがちだから、どれもほとんど大変でした(笑)。印象が深いのは「YAMATO☆Dancing」かなぁ。本格的に作った1発目のMVなので、“こんなにダンスシーン撮るんだ!”とか、セットが派手だったりとかで、感動とその他もろもろの感情はあったなぁって気がしますね。
平松 「YAMATO☆Dancing」の橋のところ『銀魂』の映画に出てきた。“あ、これYAMATOの所だ”って。
本田 走ってたところだ!
平松 そうそうそう。走ってたかな。
田村 踊ってたところだよね、1番。
田中 個人的には「GO!! 世侍塾 GO!!」の時、坊主なんですよ。MVとして作品に残せるってタイミングが合わないとなかなかできないことだから。役作りで坊主にしてたんですけど、僕自身気に入ってたので。それがこうして残って個人的に嬉しいです。
平松 あの時期、番組出ると「坊主」って呼ばれてたもんね。

――「友ありて・・」では田村さんピアノを弾いてましたよね。
田村 …へっ!? …あああ~!!
本田 本当に弾いてねぇから忘れてたんだ(笑)。
田村 弾いてるように見えるでしょ? 弾いてないっ(笑)。
平松 あれ違う曲弾いてたよね?
田村 全然違う曲弾いてた(笑)。
平松 でも違う曲弾けるんですよ。雰囲気だから大丈夫って違う曲弾いてた。
本田 MVどれもいいな、こうしてみると。
田中 うんうん。
本田 「UFO」もいいですよね! 俊介くんの“ママ”がいいんですよ。
田村 めっちゃめちゃキレイ!
本田 なんかやけにキレイなんだよな(笑)。
田村 撮り方もうまかったからね! めちゃくちゃいいアングルでキレイな感じに撮ってたから。
本田 そして田中俊介くんって、普通の女の子の女装より和服が似合うタイプの感じせぇへん? 姐さん感。ちょっと相談したいですもんね、人生について。いいアドバイスくれそう(笑)。あと芝居が細かかった!
平松 細かかったなぁ~! 目線の送り方とか。ははっ。
本田 踊ってる若者たちをチラッと見る流し目の芝居とか細かくて。時々電話かかってきてたりとかして。マメな仕事してるわ! たまに電話かかってきてたよね?
田中 そうなんですよ。前で何かしらある中で、僕後ろでずっと映ってるんで何かしらしてないとダメで、ずーっと何かやってました。メモ書きしたりとか、グラス洗ったり(笑)。まさか自分だけ踊らずに終わるMVが生まれるとは…(笑)。
本田 踊ってないけど出番は一番多いっていうね。

――ベストアルバムのジャケット写真で着ている衣装も種類豊富ですね。
平松 自分たちで選んだんですよ。
本田 どれ着る?って。
平松 衣装一覧が送られてきて。第一希望、第二希望送ってくださいって。だから皆着たいやつを着てるって感じですね。
本田 だから皆“チクショー!”って思ってる人はいない。あれ、たむちゃんは何着てるんだっけ?
田村 「ニッシンゲッポー」。
平松 めっちゃいいじゃん(笑)。
田村 僕最初「ARC of Smile!」(初回盤A&BのCD2に収録)にしてたんですよ。「ARC~」の学ランがいいって言ってて、そしたらマネージャーから連絡があって「一人面白い系が欲しいんだけど、田村君いけます?」って言われて。「はい…」って(笑)。
本田 結果、虹色のアフロになってる(笑)。面白かったよ。
田村 本当?
本田 うん! ただ、この「ニッシンゲッポー」って入ってないんですよね、アルバムに。
田村 うん。入ってない。
本田 ヤンファイ盤(初回限定盤A)にも入ってないよね? ジャケット写真でその衣装着てるのに入ってないっていう曲もいっぱいあるんで、多少誤解を招く感じはあるはあるんですけど、別のCDにも興味を持ってもらえれば…(笑)。
田中 “これなんだ?”って言うと、僕クリスマス衣装着てるんですよ。
平松 なんの曲だ(笑)!
田中 “これなんだ!?”なんですよ! ファンの方たちも「あれ?これいつの時だっけ?」ってなるくらい、多分一番レアだと思うんですよね。
本田 ステージでしか着たことないよね。CDのジャケットになったことがない。
田中 そう。一回も。なんで、多分「あれ? 彼は何を着ているんだ?」ってなると思う(笑)。
本田 何の曲の衣装でもないですからね。
田中 そうなんですよ。そうなるとすげーレアな衣装なのかなって(笑)。
本田 “なんだこれ!?”感強いね(笑)。見たことねえやつやな。僕も収録されていない曲の衣装なんだけどね、絵力で。勇翔もこのシリーズを着たかったらしい(笑)。でも大変でしたよ、メイクが。メイクさん二人掛かりで1時間半ぐらい。
田村 ふ~ん!
本田 髪の毛も増やしてるし、こめかみ辺りも4本ぐらい編み込んでるし。本当に大変な思いして、めっちゃ時間かけてメイクしたのに、撮影が10分くらいで終わっちゃった(笑)。だからちょっと腹立ってきて! もうちょっと撮ってほしいな…みたいな(笑)。自分では再現できないから。
平松 僕は「BOYMEN NINJA」の衣装です。グループメールでその希望を取ってて、僕以外は皆返事したタイミングでその連絡を見ちゃって。見たら分かるじゃないですか、これ決まってるなって。残ってたのが「~NINJA」で。でも別に嫌いじゃないから、じゃあもらおう~と思って選んだのがこれ。
田村 やめてよ、皆が選ばんかったみたいな(笑)。
平松 皆選ばんかったやん!
本田 嫌いとかではなく、むしろ好きなんだけど一番ではなかった(笑)。
平松 そう。皆めっちゃカッコイイかめっちゃ面白いか、どっちかに振り切りたいんですよ。「~NINJA」って、“オモシロ寄りではあるけど…!”くらいの立ち位置なので残ってたんです。
本田 でもあれ着て番組もやってたから、思い出はあるよね。
田村 ある!
本田 最初に1位をいただいたのも「BOYMEN NINJA」だしね。そこから4作連続でオリコン1位をいただいて。
平松 「進化理論」まで連続で。
田中 「炎・天下奪取」は配信で1位を取れたね。
本田 そっか! 配信は1位か!
田村 お前、そういうの意識しとけよ(笑)。
本田 何かしら1位記録(笑)! 「BOYMEN NINJA」が初めて1位をとった時の興奮たるやすごかったよね。大騒ぎだったな、あれは。
平松 そんな思いも乗せて!

――「男気・夢・音頭」(全種共通収録の新曲)のMVでは、いろいろ挑戦されてましたね。
田村 男気チャレンジですね。あれのチャレンジ内容は送られてきましたね。自分で決めていいのであれば、僕は自分で鼻で風船膨らませるのやらないです(笑)。いつもやってるヤツやん!って見たとき思いましたもん(笑)。
田村 求められているならしょうがない(笑)。
本田 求められてるのか…。
平松 あはは!
田中 僕は、うさぎ。まさか自分がうさぎとは…。あれだけ瓦割りとか数ある中で…。そういう男っぽいものをやると勝手に思ってたので、“うさぎ…? うさぎかぁ…!”ってびっくりしましたね(笑)。かわいかったですね、うさぎちゃん。
平松 意外とうさぎにビビってて、俊さん。
本田 あはは!
平松 絶対に力では勝てるのに!
田村 やめろよ、お前、うさぎと戦わせるな(笑)。
平松 ちっちゃいモフモフのうさぎにビビってる俊くん。新しかったですね(笑)。
田中 動物が苦手とかじゃないんですけど。うさぎを抱っこした経験が小学校の時にあったかな…!?くらいの感じで、どう来るかわかんなくて。はっはっは!
田村 うさぎの動きがね(笑)。
田中 そう。うさぎって噛むのかな…?、爪ってどんな感じなのかな…?とか、そういう未知な恐怖がありましたね。糞するのかな…?とか。
平松 あはははは!
本田 抱っこしながらボロボロボロボロってね。めっちゃ嫌やな、それ(笑)!
田中 そう、なんかポロポロしていくイメージあるし。でもかわいかったです!
本田 僕はくすぐられていただけなんですけど、本当に得意じゃないので…。誰だこんな悪ノリで決めやがって!とちょっと思ったんすけど(笑)。ただ本当にくすぐったくて体よじっちゃうから、「画角から切れるからあんまり動くな」っていう結構無茶な指示がでました(笑)。本当に使えるところだけ使ってもらった感じです。ギリギリの秒数だったんじゃないかな。
平松 僕は水。2リットルペットボトルを3本くらい入れたかな?っていう量が入ってて。これ浴びたら寒いな~って思ってたんだけど、バーッてかかってみたらあったかかったんです。優しさ…!って思いました(笑)。ふふふ。
本田 あったかかったんだ、あれ。
田村 そういうところ優しいねぇ、スタッフさんね。ちゃんと気使ってくれて。
平松 どっち選んだらどうなるとかの仕組みはもう何も聞かずに行きました。最後のバケツに関しては脚立の一番高いところから人が投げてかぶせてましたからね。
田村 ま~じで?
平松 めっちゃ怖いよ(笑)! 結構な高さで待ってんのよ。案の定、結構痛いのよ(笑)。
本田 そりゃそうや。
田村 でもいいじゃん、一番おいしいところもらって。
平松 ね!
田村 オチになってね。ちぇっ!
本田 鼻風船がひがんどるな(笑)。
田村 ぶぅー。自分で選べるなら餃子食べたかった! やっぱり映画『キスできる餃子』の主演やったしね。

――ヒャダイン(前山田健一)さん作詞作曲の自己紹介ソング「BOYS AND MEN 夜露四苦」(全種共通で収録の新曲)も収録されていますね。
田村 これはいい曲でしたね。ヒャダインさんがまた書いてくださって! 今までも「Fight & Fire」っていうずっと昔から歌っている自己紹介ソングがあるんですけど。今回ヒャダインさんだからこその僕たちの個性を存分に出してもらえた曲だと思います。皆の前で歌いたくてしょうがない!
本田 ライブパワーあるよね、絶対!
田村 皆の名前も呼べるしさ!
田中 でも、それが、僕、名前呼ばれてないんですよ。ストイックー…。
本田 あっ! 最初に勝さんに呼ばれてその先ないのか!
田村 俊ちゃんの場合は「ストイックー!」になってるんだね。かわいそう(笑)。
本田 あ、俺も無いやん! そういえば!
田中 本田も無いよ。
平松 本ちゃん自業自得みたいなもんやん。
本田 俺が望んでああなったわけでもないで(笑)? まぁ、自分でフルネーム言ってるからいいか。
平松 俊くんは本当に最初の「田中」しか出てこないんだね。
田中 そう、ストイック(笑)。ストイックシルバーっていうのもなんていうか…、その、あの、だ、だ、ださいですよね…っ(笑)。
本田 ストイックシルバー!
田中 ストイックシルバーって、ストイックシルバーって…! そういうのもなんかおもしろいなーって(笑)。
本田 ヒャダインさんと打ち合わせしたんです。マンツーマンではなくて、皆で「コイツってどうなの?」って。自分だといい所しか言わないから皆で言い合って(笑)。なので、これ違うよね?っていうのは一個たりともないですよね。
田村 ただ、俺の「ファンのことエロい目で見てます」っていうのは語弊があるかもしれないですね。
本田 本当はどうなの?
田村 …エロい目で見てます。
平松 ファンの子っていうか、女の子をだよね。
本田 全女子をだよね。
田村 いやいやいやいや(笑)!
田中 面白いのが、勇翔がしゃべらないキャラなんですけど、全く歌わない空白の時間ができるんです。ヒャダインさんとの打ち合わせの時に「それ面白いね」「じゃあ何もやらせずにカチカチって時計の音だけ鳴らしとこう」っていう、その場で生まれた面白い!って発想を実際に楽曲として入れられる自由さというか。
平松 センスがすごい!
田中 うん。センスだね。そんなことあるか!? って感じですよね。歌詞が「……」って(笑)。
本田 これでいいのか?って思うよね。
田村 でもこれをやることによって勇翔はめちゃめちゃ目立つから。それがすごい。
平松 僕の歌詞も「マザコンじゃないよ マザーラバーだよ」っていうのが、意味一緒だろ!って感じで面白いですよね。
田村 まぁ~? 「恋愛の方はポンコツ」かどうかわかんないですけどね~(笑)?
平松 いやいや! どういう含み(笑)!
本田 俺らの知らないところで最下位脱出しとるかもしれん(笑)。
平松 これちょっと恥ずかしいんですけど、他の取材で言ってないんですけど、「歌も踊りも優勝候補」っていうところ、最初ヒャダインさんにもらったメロディーだとキーが高すぎて、歌が届かなくて。
本田 歌も踊りも優勝候補なのに。
平松 ちょっとぶら下がったまんま「こういう感じになりました」ってヒャダインさんに送ったら、キーの下がった違うメロディーが来ました。
田村 それその場で変えたの?
平松 そう。ヒャダインさんだからこそ作り直して、臨機応変にやってくださる感じがありましたべ。ヒャダインさんで良かったなって。
田村 うんうん。「炎・天下奪取」の時はそのままいって頑張ってるよね。
平松 あれはそのままいってて、どこかのライブのリハーサルでヒャダインさんが見ていたことがあったんですよ。リハーサルなんでまだ発声の調整が整ってなくてめちゃめちゃ裏返ってたんですよ。「それも味だよね」って言ってもらいました(笑)。
本田 優しっ! 甘いっ!
平松 最近成功率上がってますよ。
本田 そうだっけ?
田村 う、うん…。
本田 ちょっとまだ染みついた印象がぬぐい切れるほどの成功を重ねられては、まだないのかもしれん。
平松 頑張ります!

――これで新しい自己紹介ソングができたということは「Fight&Fire」を聞く機会は減っちゃいますか?
本田 あ~そうかもしれないですね。セットリストの流れ次第かな…。
平松 ここぞというタイミングで流したら、めっちゃレア曲になるよな。
本田 うわ~!ってな。ただあれって、自己紹介の文言を昔自分で考えたやつだから、こうしてプロに作ってもらったものがある今、少々こっぱずかしいんですよねぇ(笑)。
平松 当時お金も無かったんで、ちょっと音も薄いんですよ。大きい会場だとなかなか耐えられなくて使えない。
本田 そうなんです。スカスカなんですよね、ちょっぴり。
平松 まぁいつかくるそのタイミングで。
本田 うん。多少レアにはなってくるだろうね。

――田村さん、原宿でチラシ配りをされたんですよね。関東での知名度は上がっていましたか?
田村 そう! 配ってたら、山梨から来たっていう3人組の女の子がいて、女の子2人が「ボイメンじゃ~ん!」って。
本田 へぇ~!
田村 だからファンなのかな?と思って、ボイメン知ってます?って聞いたら、「知ってますー! 本物だー!」「テレビで見てます。有名ですよね、普通に」って言われて。お、まじか!みたいな。最初飛び出したときは誰にも気付かれなかったけど、帰り際にも気付いてもらえた。「ボイメンじゃない?」っていう声はチラホラ聞こえたし。「きゃー!」とはならかったですけど。
平松 嘘でもいいからデカめのカメラとガンマイクがあったらね。
田村 そしたらすごい!一回、俊さんありましたよね! 俺らまだ全然売れてないとき、竹下通りで雑誌の撮影したら、すごい有名人なんじゃないか!?みたいなノリになって、ぶっわーって集まって。
田中 やばいやばい。
本田 それっぽく見えるのは大事。

――田村さんが始めたTikTok効果も出てきていたのかも! 今後のご活躍にも期待います! では、向こうのチームと合流して今年の振り返りトークに移動しましょう!
一同 はい!

水野勝×辻本達規×勇翔×土田拓海×吉原雅斗スペシャルインタビューはTVfan Web http://tvfan.jp/ へ!
2018年の振り返り&メンバーが選ぶ“〇〇大賞”トークは近日中に更新しますので、お楽しみに!

【Profile】
ぼーいず・あんど・めん
東海エリア出身・在住のメンバーで構成された男性ユニット。レギュラー出演番組も多数、ドラマや映画など俳優業として活躍するなど多岐にわたる。また、2019年1月14日にはナゴヤドームで「ボイメン名古屋夢まつり」を開催する。

 

180918_BOYSANDMEN

【12.19 RELEASE!】
「ボイメン・ザ・ベスト」
初回限定盤A(YanKee5盤)/2CD+1DVD \4,860(税込)
初回限定盤B(誠盤) /2CD+1DVD \4,860(税込)
通常盤(BOYS AND MEN盤)/1CD \3,000(税込)
D2C限定盤 3種(BOYS AND MEN盤、YanKee5盤、誠盤)/1CD ピクチャーレーベル盤 \2,200(税込)

2016-06-28 | インタビュー
僕ヶ原&俺の陣1

朗読劇「僕とあいつの関ヶ原」「俺とおまえの夏の陣」座談会

戦国武将たちの、友情・忠誠・裏切り・愛情。

映画『脳漿炸裂ガール』『ヒロイン失格』の脚本などで知られる吉田恵里香が描き、
演劇界の風雲児「柿喰う客」の中屋敷法仁が演出して話題を呼んだ朗読劇が、キャ
ストを一新して三度目の上演!

朗読劇ならではの仕掛けに満ちた「僕とあいつの関ヶ原」、新しい視点で伊達政宗
を描く大河ドラマ「俺とおまえの夏の陣」。

Sparkle-Webでは、出演する猪塚健太さん、尾関陸さん、須賀健太さん、染谷俊之
さん(50音順)の4名による座談会の模様をお届けします。

【撮影:熊谷仁男 文:片桐ユウ】

僕ヶ原&俺の陣2

――「朗読劇」のイメージと、今回の作品の印象から伺えればと思います。朗読劇
に出演歴のある方は…。

染谷:僕は何回か。僕の中の…あ、違った「私の頭の中の消しゴム」とか。混ざっ
てしまった(笑)。

全員:(笑)

猪塚:その時の公演は、イスに座って読む感じだったの?

染谷:そうです。多少の動きはありましたけど。

猪塚:僕も朗読劇はそういうイメージだった。でも今回の作品の映像を見せて頂い
たら、普通の舞台に近いなと感じるところもあって。今までの朗読劇とは別の視点
でやっている作品なのかもと思いました。

尾関:僕もあまり動かなくて済むのかなと思っていたら、けっこう動くなと(笑)。

須賀:朗読劇というものは、普通の舞台よりお客様に委ねるところが多いのかなと
思っていて。今回はまたちょっと違う面もありそうですけど、基本的にはお客様に
想像してもらうことが大事なのかなと。役者にとっては難しいのかなと思います。

猪塚:確かに。普段の舞台だったらメイクや衣裳ですぐ分かるものを僕らの声や読
み方で伝えなくてはいけないということもありますね。

染谷:以前朗読劇に出演した時は、お客様の想像に委ねるために僕ら自身もよほど
想像していかなくてはいけなかったです。僕がやった時は本を持って掛け合いをす
ると立ち稽古みたいになってしまうと言われて、なるべく本と向き合う姿勢だった
んです。でも今回の作品は相当掛け合いのシーンがあったので、半分舞台で半分朗
読劇みたいなイメージ。

須賀:今回は「戦国時代」ということですけど、口調は時代劇っぽいわけではなか
ったりするので、どのくらいの加減でやっていこうか、というのも悩みどころだな
と思います。

猪塚健太さん1

――通常の舞台より公演や稽古期間も濃縮されたものになるかと思いますが、お集
まり頂いた皆さんはほぼ初めましてのご関係ですね。

猪塚:そうなんです。でも前回の作品を見る限り、相当稽古されたものの感じを受
けたので…。

染谷:あ、でも映像資料のメンバーは、初演から引き続いて二度目の方々だったそ
うです。

猪塚:そうだったんだ!?

須賀:ちょっと安心しました。僕、今も人見知り感出ていますし(苦笑)。

尾関:僕もです。

須賀:打ち解けるためにも、この取材時間が貴重ですね。

尾関陸さん1

――熱い絆が描かれている物語でもありますし、この機会にぜひお互いのことを見
知って頂ければと。居心地が良いと感じる相手は、どんなタイプですか?

須賀:僕は、リアクションしてくれる相手ですね。話している時もレスポンスが
欲しい。

染谷:しましょう!

全員:(笑)

須賀:そんな、構えられても(笑)!

染谷:見逃さないように…。

猪塚:付き合いが長くなると、さらっと流すようになったりしちゃうもんね。

須賀:そうなんです。でも反応がないと大丈夫かな?って怖くなっちゃうんですよ。
僕自身が人のことをわりと観察するタイプなので。稽古場でも色んな人と目が合う。
自分が見ているせいなんですけど、パッと目が合った時にはどうしたらいいのか分
からない…。

全員:(笑)

須賀:台本に書き込みをしたりするフリをして、スッとそらしたり。

猪塚:恋愛の最初の方みたい(笑)。

尾関:僕は明るくてよくしゃべってくれれば…。僕がしゃべるのが苦手なので。男女
関係なく、来てくれるタイプの方がイイです。

猪塚:やっぱり共通点があると関係性が拓けるし、安心出来るなと思います。みんな
お酒とかが飲めるのなら、一緒に行って色々な話がしたい。その辺りから共通すると
ころが見付けられたらいいなと。普段は人に任せがちなタイプですけど、短期間で仲
良くなるためにはそうも言っていられないので!

須賀:お店決めるのも最初は探り探りになりますよね。

猪塚:そう!「別にチェーンの飲み屋でイイっしょ?」とかくらいだと気楽なんだけ
ど、ネットで検索している間はまだ距離を感じる(苦笑)。染谷くんは?

染谷:そうですね…笑いのツボが合う人。

須賀:女子かっ!

全員:(笑)

須賀:ゲラですか?

染谷:僕、結構ゲラです。

須賀:あ、じゃあ気が合うかもしれないですね。僕はリアクションして欲しいタイプ
だから。

染谷:そっか。相性、イイ感じですね!

須賀:…お見合いしているみたいになってきた(笑)。

猪塚:婚活を見ている気分(笑)。「俺とおまえの夏の陣」では2人は主従関係の役
だし、バッチリだね!

須賀健太さん1

――須賀健太さんが伊達政宗役、染谷俊之さんが片倉景綱(初代 小十郎)役。猪塚健太
さんは豊臣秀吉や徳川家康、様々な役を一手に担う役ということです。

猪塚:うおお……。

須賀:陸(尾関)は、「僕とあいつの関ヶ原」の方で唯一両チームに出るキャストなん
だよね?

尾関:そうです。まだどの役かは分からなくて(※取材時)。もし違う役だったら2倍
になるので、相当大変なことになってしまうと思っているんですけど…。

猪塚:別チームの時に、うっかりするともう一方の役の台詞を言ってしまいそう。

須賀:ハモっちゃうね。

尾関:(笑)

染谷俊之さん1

――三度目の上演となる作品ですが、前回や前々回を意識されるということはありますか?

猪塚:人気があったからこそ再演されるのだと思うので、前に同じ役を演じた方とカラー
が被らないようにしたいなとは思いますね。でも意識し過ぎず、今持っている自分を出せ
たらいいなと。難しいことですけど。

染谷:三度も続いているので、作品のことが好きだという方々がたくさんいらっしゃると
思うんです。その期待に応えたいというのはありますね。

須賀:ハードルが上がっているということはあると思うので、作品の持っている魅力や押
さえていかなければいけない部分というのは知っておきたいなと思います。でも一新した
キャストですし、あまり意識し過ぎるということはないかも。

猪塚:演出の中屋敷法仁さんと一緒にやったことのある人は?

須賀:僕は演劇『ハイキュー!!』で。でもその作品では脚本をご担当されていたので。覚
えていることというと、オーディションでめっちゃ笑ってくれていたこと。

猪塚:そういうオーディションいいなー!

尾関:なかなかないですよね(笑)。

須賀:ずっと楽しそうにしてくれていたので、稽古場の雰囲気も明るいのかなと。演出が
楽しみです。

猪塚:役者もされている方なので、気持ちを分かって頂ける部分があるのかなと思ったり
しています。頼りにしつつ、新しいものを一緒に作っていけたら。

猪塚健太さん2尾関陸さん2

――中屋敷法仁さんは、猪塚さんと染谷さんとは同世代になりますね。少し離れて尾関さん
が23歳、須賀さんが21歳。

染谷:わー! お若いんですね…!

須賀:今、わざと大きなリアクションをさせちゃった…?

染谷:違います違います(笑)。ずっと映画やドラマを観ていたので不思議な感覚が…。

猪塚:僕ら、ちょうど世代だもんね。僕も同じ「健太」として羨望が。

須賀:そんなレジェンド的な扱い(笑)。

尾関:僕は前に映画で共演させて頂いていたんですけど、ずっと須賀様って呼んでいました。

須賀:コラ! すごいウソをつくな(笑)。撮影中全然構ってくれなかったくせにっ! 僕
がメイキングビデオを回していたんですけど、彼らずっとスルーしていたんですよ。

尾関:そんなコトないです(笑)! 須賀くんはお化けの役だったので、役作りとして気付
かないフリを…。

須賀:寂しいわっ!

全員:(笑)

須賀健太さん2染谷俊之さん2

――ビジュアル撮影では皆さん渋い着物姿を披露されていました。

猪塚:テンション上がりましたねー! みんなイケてた! 女子で言う「ゲレンデマジック」
みたいな(笑)。ニット帽を被ると女子が割増で可愛く見えるように、男子も和装をすると
カッコ良さが上がるんだと思いました。

全員:(笑)

須賀:陸も和装、似合っていた!

尾関:本当ですか!?

須賀:洋風の顔立ちだからと思っていたけど、カッコ良いなと。順番に皆さんの撮影を観て
いたら、全員イケメンだなあと思って…並ぶのイヤだなと思っていた(笑)。

全員:いやいやいや(笑)!

猪塚:カメラマンさんから「立ち位置どうします?」と聞かれた時、須賀くんが「背が小さ
いので、それが目立つ位置はちょっと…」と言っていて(笑)。

須賀:本気で言ったわけじゃなくて、ちょっと和めばいいな~くらいの感じで冗談だったん
ですけど、カメラマンさんが本気にしてしまって(苦笑)。

尾関:「そこなら大丈夫! ちょっと前に出れば!」とか(笑)。

猪塚:まだお互いを知らなかったから完全に信じてしまったという…。

染谷:「あ、気にされるんだ…」って思っていました。せっかくぶっ込んでくれたのに(笑)。

須賀:わりとみんな苦笑いだった。言わなきゃよかった…。

全員:(笑)

僕ヶ原&俺の陣3

――最後に、意気込みをお願いします!

猪塚:歴史モノですけど、歴史のことを知らない人にも僕らの力で好きになってもらえたら
いいなと思います。短い時間ですけどしっかり団結して、2016年の僕らなりの夏を届けたい
と思います!

染谷:一人が何役も演じる面白さもあると思うので、その辺りを楽しんで頂きたいなと思い
ます。繋がりや人間関係が大切な作品だと思いますので、ぎゅっとまとまって良い関係性に
なって、熱く演じたいと思います!

尾関:僕らと同じ年くらいの人たちが当たり前に戦に出ていた時代の物語なので、その生き
様を朗読劇で見せていければいいなと思います。人間臭くて個性が強いキャラクターがたく
さん出てくるので、見ている人たちに存分に味わって頂いて、終わりまであっという間に感
じられるような時間にしたいです。

須賀:舞台でやる以上、僕らの熱さや声を聞いてもらえる「生」の魅力があると思います。
朗読劇は特殊な「生」感があると思いますが、声の力や言葉の力を感じて頂ければと思います!

――ありがとうございました!

 

【公演概要】
僕ヶ原&俺の陣

http://www.gingeki.jp/archives/2684
https://twitter.com/galaxy_new_gene

■朗読劇「僕とあいつの関ヶ原」
日程:2016年7月7日(木)~9日(土)
場所:天王洲 銀河劇場
作:吉田恵里香
演出:中屋敷法仁
出演:
<青竹チーム>
猪塚健太、尾関陸、西川俊介、松田岳、矢部昌暉(DISH//) (50音順)
<紫陽花チーム>
荒田至法、尾関陸、黒羽麻璃央、染谷俊之、松田凌 (50音順)

■朗読劇「俺とおまえの夏の陣」
日程:2016年7月10日(日)
場所:天王洲 銀河劇場
作:吉田恵里香
演出:中屋敷法仁
出演:須賀健太、染谷俊之、黒羽麻璃央、猪塚健太

2016-03-25 | インタビュー
THE CIRCUS_1

INTERVIEW オリジナルミュージカル『THE CIRCUS!』平方元基さん×植原卓也さん

アメコミの世界から飛び出したような世界観で贈るオリジナルエンターテインメント
ミュージカルが、この5月に上演決定!

荒くれ者たちが所属するサーカス団のメンバーが、ひょんな事から政府のスペシャル
エージェントとして世直しをしていく痛快冒険活劇。

今回は、スペシャルエージェント『THE CIRCUS』が誕生するまでを描いた”エピソード
0”が上演される。

重要な役どころを担う平方元基、植原卓也にインタビュー!

本作への意気込みはもちろん、舞台に立つ役者としてのプレッシャーやプライドなど、
活躍のめざましい注目俳優だからこその話題も飛び出した。

【撮影:熊谷仁男 文:片桐ユウ ヘアメイク:真知子(平方) 菅野綾香(植原) スタイリスト:鬼束香奈子(平方)】

衣裳クレジット(平方):デニムジャケット・デニムパンツ IZREEL
Tシャツ EVENFLOW / hand  in tree  showroom
スニーカー ARTICLE  NUMBER / hand  in tree showroom
問い合わせ先:IZREEL   03-6721-9871 hand in tree showroom  03-3796-0996

THE CIRCUS_2

 

◆ハッピーな現場になると確信した

―― お二人は本日の取材が初対面ということですが、印象はいかがですか?

平方:もっと怖い人だと思ってました!

植原:(苦笑)

平方:実際には話しやすかったけど、今作のビジュアルだとキリッとしていたから…。

植原:確かに、全身黒(のスーツ)でした。ビジュアル撮影の時は「怪しい表情で」と
言われて撮影していたんですよ。「不敵な笑みを浮かべて!」とか。

平方:僕は「飄々(ひょうひょう)として」と言われていたんだけど、「飄々」って頭
ではなんとなく分かるんですけど、顔で表現するとなると難しくて。こう…(「飄々」と
した表情をする)

植原:(笑)

平方:詳しくは完成したビジュアルをご覧ください!

平方元基さん_1

―― ビジュアル撮影の時から、役作りが始まられていたのですか?

植原:ストーリーのあらすじとか、人物の説明はして頂いていました。

平方:役作りってどうやってするタイプ? 設定とかがあったら守る方?

植原:意識はします。なるべくその通りに。

平方:エライ!(拍手)

植原:でも、演出家さんによっては「それがつまらない」と思われることもあるのかな?…
と、それもまた気にしちゃうタイプです(笑)。

平方:それこそ飄々として、演出家さんにも怖がられるタイプかと思った(笑)。

植原:最悪じゃないですか(笑)! 平方くんは、どんなタイプですか?

平方:僕は分かりやすいタイプ。楽しい時も迷った時も顔に出るし、まずは動くかな。もし
演出家さんからの言葉で分からないことがあると、動きが止まっちゃう。だからその場で
ディスカッションしてから、次に進めてもらうことが多いかな。

植原:すごく作り込んで、稽古場に向かうことはあります?

平方:ない! 作り込むと崩せなくなるから。一緒に確認してもらいながらやっていきたい。
…赤ちゃんみたいなタイプかも(笑)。

植原:僕、作り込み過ぎちゃう時があるんですよ。意気込み過ぎちゃって。それが稽古場で
「違う」と言われて一瞬で崩れた時、すごくヘコむタイプです。

平方:大丈夫、応援するから! 逆に僕がヘコんだ時は相当大変だよ。普段コレだから、
落ち込むとすごい(笑)。でもあんまり落ち込まないけど。

植原:落ち込まなさそうですもん。

平方:会ったの今日が初めてでしょ!

植原:いや、良い意味でプラスのオーラがすごいので。

平方:ホント?

植原:はい。今回、僕は共演したことのある方が何人かいらっしゃるんですけど、ハッピー
オーラ満載の人ばかりだと思うんです。屋良(朝幸)くんもすごくハッピーですし、矢田
(悠祐)くんも明るいし。平方くんも明るいから、楽しい現場になるに違いないって思い
ます。構成/演出・振付のTETSUHARUさんもとても優しくて一緒に作ってくださる方なので、
そこに甘えないようにしなくては…と思っています。

平方元基さん_2植原卓也さん_1

 

◆オリジナルならではの期待値

―― 今回の作品の印象は?

植原:海外の映画を観ているような気分になりました。刑事やマフィア、サーカス団といった
色々な人が出てきて、ダンスシーンがあって…。シンプルにすごく、面白そうだと思いました。

平方:テンポが良くて、登場人物たちがそれぞれのストーリーを背負っていて、色んな要素が
ギュッと詰まっているなと。これは爽快感と痛快感があるぞと思いました。

植原:お話もいいですよね、王道というか。

平方:そう、分かりやすい! スピーディーな展開になると思うから、自分自身も乗り遅れない
ことが大事だよね。

植原:そうですね。頭で考えると詰まってしまうと思うから。でも本当に楽しみ。めちゃくちゃ
面白いものになると思います!

―― 平方さんの演じるフランクという役は、ローカルテレビ局のリポーターでありながらただもの
ではない様子が伺えます。植原さんが演じるのは、マフィアのボスの腹心・スワン役。お二人とも
ストーリーのキーを担う重要な役どころです。

平方:途中まで謎に包まれている役、というのは共通しているんだよね。

植原:そうですね。僕、この作品への出演が決まってから、ファンの方に「一輪車とか乗れました
っけ?」って聞かれたりするんですよ。

平方:サーカス団のメンバーだと思われている!

植原:ビジュアルを観ていただいたら、団員ではないことが分かって頂けるんじゃないかなと(苦笑)。

平方:全身黒づくめのスーツで一輪車乗って出てきたら、それはそれでスゴイ見せ場だけどね(笑)。

植原:平方くんは、自分と全く関わりがない職業の役って、どう入ります?

平方:基本的に、台本に描かれてあるものを信じるところから始める。資料はもちろん集めるけど、
それは知識として自分が欲しいだけで、本来はココ(台本)にあるものだけで勝負出来るように
なっているものだと思うから。だから台本はすごく読み込む。

植原:全てが詰まっているからという。

平方:うん。自分の芝居を理路整然と説明するためにも、台本を自分のものにしておきたいという
のもある。

植原:資料集めに関しては僕も出来るだけしますね。必要あるかないかは別として、やっておかない
とオリジナルモノは特に…。

平方:どうしていいか分からないもんね。

植原:そうなんですよ!

―― 稽古場に入られてからの役作りは?

平方:稽古場では自分の役作りというより、コミュニケーションというか、セリフの間合いを共通
認識する場所にしたいと思っていますね。そこは台本の中に「セリフとセリフの間に1.5秒空ける」
と書いてあるわけではないので。…立ち稽古の最初って、一番緊張しない?

植原:しますね!

平方:みんなが「お前、どう来るの?」って見ているの。

植原:あるある! あの空気が、もう!

平方:そこで一度、自分が脳内で読んでいた台本のイメージが崩されて、またそこから始まる感じ
ですね。でもオリジナルモノがいいなと思うのが、お客様の中には出来上がっているイメージが
ないところ。

植原:確かに。

平方:今回、やりたい放題だよ!

植原:(笑)

植原卓也さん_2

―― それぞれの特性を活かしたパフォーマンスが観られる作品になると伺いました。ご自身では
どのような部分を活かしたいと思われていますか?

平方:植原くんは、ダンスでしょ?

植原:ダンス…たくさんあったら嬉しいですけどね。でも、すごく上手い方ばかりなので。まだ
まだ頑張らなくてはと思っているところです。

平方:いやいやいや! 植原くん含めてみんな踊れる方ばかりだから、なんで僕がこのメンバー
に入っているんだろうと思ったくらいだもん。

植原:僕、ミュージカルのダンスシーンでよくあるバレエ系のダンスとかはあまりやったことが
ないんですよ。今、集中して力を入れているところなんですけど。

平方:そうなの? 僕はダンス全般苦手…。でもやっぱりね、出来ないと悔しい。だから一気に
経験値を積むことは出来なくても、簡単な言葉でいうと「一生懸命」は出来るなと…でも毎日悔
しいことの連続だよ。あの悔しさってなんなんだろうね?

植原:めっちゃ悔しいですよね。人に言えないレベル。

平方:夜も眠れないくらい。僕は負けず嫌いな性格というより、元々人間に備わっている「悔
しい」っていう感情が、人より多いのかもしれないなと思う。

植原:うんうん。その分、出来た時の喜びも言い表せないくらいあるんですけどね。

―― 貴重なお話をありがとうございます。最後に、今回のストーリーが“エピソード0”という
ことは…この舞台はシリーズに?

平方:なったらいいな!

植原:なって欲しいです、本当に!…僕、敵方の人間ですけど。

平方:色々あって、次のエピソード辺りで味方になればいいんじゃない?

植原:それ、すごく良いですね! その展開が待っていると嬉しいです(笑)。

 

<Profile>
平方元基さん_3

平方元基(ひらかた・げんき)
1985年12月1日生まれ、福岡県出身。
主な出演作に、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『エリザベート』『マイ・フェア・レディ』
『レディ・ベス』『サンセット大通り』など。

植原卓也さん_3

植原卓也(うえはら・たくや)
1988年6月22日生まれ、大阪府出身。
主な出演作に、舞台『THE ALUCARD SHOW』『カワイクなくちゃいけないリユウ』、ミュージカル
『SONG WRITERS』、ミュージカル「黒執事」シリーズなど。

 

【公演概要】
オリジナルミュージカル『THE CIRCUS!』
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オフィシャルHP http://www.thecircus.jp/
オフィシャルTwiter https://twitter.com/THECIRCUS_JP

◆東京公演
【日程】5月14日(土)~29日(日)
【場所】よみうり大手町ホール

◆名古屋公演
【日程】6月2日(木)14:00開演/18:30開演
【場所】青少年文化センター アートピアホール

◆大阪公演
【日程】6月3日(金)~4日(土)
【場所】サンケイホールブリーゼ

企画:TETSUHARU・中嶋章良
構成/演出・振付:TETSUHARU
音楽:RYO SONODA
脚本:三枝玄樹
出演:屋良朝幸
平方元基 植原卓也
越岡裕貴(ふぉ~ゆ~)  蒼乃夕妃 石井一彰 高橋駿一(PADMA) 菜々香
矢田悠祐 松村雄基

2016-03-17 | インタビュー
村井さん&平方さん1_

INTERVIEW『SHOW ル・リアン』村井良大さん×平方元基さん

ミュージカルの名曲の数々を歌とダンスで披露するストーリー仕立てのショー。
『SHOW ル・リアン』が3月31日に幕を開けます。

出演する村井良大さんと平方元基さんにお話を伺いました!

【撮影/笹井タカマサ 文/臼井祥子 ヘアメイク:森香織noiviso スタイリスト:吉田ナオキ】
※ 衣装協力:VADEL(AKM showroom)、SHELLAC pressroom、

−−作品について教えてください。

村井 舞台を観たことがないという少年が劇場に来て、僕扮する次期MCに誘われてショーの
世界を知る、その魅力に出会うという作品です。でも骨組みはあるけどストーリーというほどの
ものはないので、そこは気にしないで楽しんでいただけたらと思います。

平方 そして、僕はその劇場のショーに出演するエンターティナーの役です。

村井 僕ももちろんMC兼エンターティナーとしてショーにも出演します。それで、「ル・リアン」
というタイトルなんですが、「絆」とか「つなげていく」という意味があるんですよ。

平方 そうなんです。いろんなミュージカルナンバーが出てくるんですが。

村井 それを僕らが、初めて観るお客さんに「こんな世界があるんだよ」と繋げていくというのが
一つありますし。

平方 僕ら若い世代が、本間(憲一/構成・振付・演出)先生からエンターテインメントショーの
世界を受け取って、何十年か後には僕らがそれを次の世代に繋げていく、というような意味も
込められています。

村井 もちろんそういう意味が奥にありながら、とても見やすく楽しめると思います。芝居のよう
に始まるから、入り込みやすいんじゃないかな。

村井さん1_

−−お客さんには、ただただ楽しめんでもらえればいいけど…。

平方 うん。

−−その奥に込められている深い思いがあって…。

平方 うんうん。

−−それがタイトルに表れているんだよという。

平方 はい。そうなんです。

村井 (笑)

平方 それ、なんの笑い?

村井 なんか今、聞いたこともないような優しい声で頷いてたからさ。

平方 僕も今まで出したことのない音を出してた(笑)。あの、言ってくださる言葉を、頷き
ながら理解してたんです。そうだなぁと思って。

村井 あまりにもそのとおりだから、飲み込んでたんだね。

平方 うん(笑)。

平方さん1_

−−ありがとうございます。この作品のお話が来た時はどんな感じでした?

平方 突然ショーのオファーが来て…。そうだよね?

村井 うん。僕も。その時にどんな話だとか聞いた?

平方 話っていっても、台本もなかったから。ショーがあります。歌もあります。踊りあり
ます。なんでもありますって、言われて。

村井 ショー(そう)なんですかって?(笑)

平方 (笑)。そうそう、それでタップはできますか?って聞かれて、経験はないけど挑戦
したい、新しいこと始めたいと思ったんです。何かきっかけがないとなかなか始められない
から。その後に大まかな構成案をいただいて、面白そう!見たことがないものができそう!
挑戦したい!って思いました。

村井 僕はこれまでストレートプレイを中心に舞台に出させていただいていたので、ショー
ってものに出たことがないんですよ。ミュージカルもほとんどやってこなかった。でも去年
『RENT』に出て、自分の中でいろいろ価値観が変わりました。今まで挑戦したことのない
ものに挑戦したい。年齢を考えると今吸収しなかったら、30代になった時に何も変わって
ないじゃんってことになりかねないと。

村井さん2_

−−お稽古はこれからですか?

村井 まだタップの練習くらいです。

平方 タップは、タップシューズを履いて、音が鳴ると楽しいです。気分が上がるんですよね。

村井 力が入りすぎると悪い音がしたりして、なかなか難しいよね。

平方 あと、そんな速さじゃ踏めないってことも多々あって。技術的に全然追いついてない。

村井 だって始めて数日でしょ。それでできちゃったらさ。

平方 だよね。ないない。でもそういう初めてのものに挑戦していく楽しさって、この世界
に入ったばかりのころの気持ちにリンクするものがあって、清々しいよね。

村井 そうだね。

平方 でも今、やったことはないけどやりたいって、始めたタップは興味深いし、音が鳴る
ことが楽しい、この感覚をお客さんにも伝えたいです。

平方さん2_

−−お二人が初挑戦ということは、お二人のファンの方にも初めての経験かもしれないですよね。

平方 ですね! 初挑戦。初見学。いや、初観劇かな?

村井 僕自身、去年でだいぶ内面も変わりましたし、今後役者として生きていく上で、価値観
も変わりました。そういう姿をお客さんにも見てもらって、いい方向に変わったなって思って
いただけたらうれしいです。

−−村井さんはストレートプレイの役者さん、平方さんはミュージカルの方、という印象がありましたものね。

平方 本当ですか?

村井 うん。そういうイメージある。

平方 デビュー当時はテレビドラマの仕事が多かったから、ちょっと不思議な感じがしますが、
確かに最近ミュージカルに出させていただいてます。今はそれを、すごく楽しんでますね。正直
最初はあまり興味がなかったのですが、挑戦してみたら想像以上に大変で苦しい思いもしたけど
でもやっぱり楽しい。そうやって初めてのことも縦横無尽に、存分に楽しんでやらせていただいて
います。

村井 肌に合ったんだ?

平方 うん、そうだね。もしここで「お前はもうだめだ」って言われたら、それでいいやって
思えるくらい存分にやらせてもらってるから、それでもここまで続けさせてもらえてるって
ことは、肌に合っているのかもしれない。

村井さん&平方さん3_

−−数年前、村井さんに最近観た舞台を聞いたら、「平方さんの出ている『エリザベート』」だって
言ってたんですよ。

平方 おお!

村井 あっはっは。そうでした。

−−そんなにミュージカルをご覧になってる印象がなかったので、平方さんと仲がいいのかなと思って、
印象に残ってます。

村井 その時はまだそこまで仲良くなかったよね。

平方 お互い知ってるっていう程度で。

村井 普通に知り合いで。一緒に飲んだりするようになったのは最近だよね?

平方 僕らは『戦国鍋TV』という番組で初めて出会ったんですが、なんていうか、すごく難しい
んですけど、最近やっとお互いに、昔共演した俳優仲間を受け入れられるぐらい余裕ができた
のかなって思うんです。

村井 ああ…。

平方 そんなことない?

村井 いや、わかると思う。

平方 あのころはなんかわからないけど、こうやってたよね(肘で左右を押しのける仕草)。

村井 ああ、そうだね。

平方 がむしゃらにひたすらに、負けない負けないって。

−−お互いがライバルだった?

平方 何と戦ってるのかわからないんですよ。別に対象物はないんです。こいつに負けたくない
っていうんじゃなく。ただひたすら必死にやってたんですけど…。

村井 そう。何かわからないけど、負けたくない。

平方 そうそうそうそう。何にも負けたくない。

村井 すごくわかる、それ。

平方 そういう時期を経ているから、今一緒にいて全然苦じゃないんです。そういう時があった
のをわかってくれてるし、お互いの舞台を観に来てくれたり、観に行ったり、ご飯を食べに行っ
たり、自然にできる。でもそういうふうになれたのって、本当に最近だよね。

村井 うん。『戦国鍋』で出会って、離れて、それぞれの世界で頑張ってて、こうして同じ舞台
に戻ってきた。帰ってきた。

平方 そう。それがなんかすごく不思議でうれしかった。

村井 わかるわかる。

平方 共通の友人とかも増えたしね。

村井 そうそう。うれしいよね。いいことだなってすごく思う。

村井さん&平方さん2_

−−そんなお二人が、満を持して共演ということで、どんな舞台になりそうという予感はありますか?

村井 実はそれが、まったくないんです(笑)。

平方 何を言っていいのか、ありすぎちゃって。

村井 可能性しかないです。いろんなジャンルから集まった個性的なアーティストたちと作る
舞台が、最終的にどんなものになるのかのか、今からワクワクしています。

平方 公演ごとに違う表情が観られると思うんですよ。その日その時の役者のテンションだった
りお客さんの空気感しだいで変わってくると思うので、その何が起こるかわからないところを
楽しみにきていただきたいです。身構えずにね。

村井 カジュアルなパーティーと思って、観たまま感動して楽しんでもらえたらと思います。

平方 帰る時に何かわかんないけど楽しかった、でもいいですし、「何をもって『ル・リアン』
なのか」をふと感じてくださるかもしれないし、思わず歌を口ずさんじゃってるとかでもいい
んですけど、観てくださった人の心に少しでも何か残せるものがあるといいなと思います。

村井 ミュージカルに詳しくない方には、この作品を観て「この曲いいな」「こんな作品も
あったんだ。観てみたいな」って、そういう出会いに繋がったらすごくいいなと思います。
共演者の方には僕らも初共演の方がいて、知らなかった才能と出会うってすごく刺激的な
ことだから、そういう意味でも本当に素敵なことが起こせる作品になると思います。ぜひ、
劇場に来てください。

 

【Profile】
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村井良大 むらい・りょうた
1988年6月29日生まれ、東京都出身。
主な出演作:ミュージカル『RENT』、舞台『弱虫ペダル』『殺意の衝動』『里見八犬伝』
テレビ『乾杯戦士アフターV』等
今後の予定:映画『ドクムシ』4月9日~、新宿ピカデリーほか全国公開、ミュージカル
『キム・ジョンウク探し~あなたの初恋探します~』6月12日〜よみうり大手町ホール ほか

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平方元基 ひらかた・げんき
1985年12月1日生まれ、福岡県出身。
主な出演作:ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』『サンセット大通り』『レディ・べス』
『ロミオ&ジュリエット』『エリザベート』等
今後の予定:オリジナル・ミュージカル『THE CIRCUS!』5月14日〜よみうり大手町ホール ほか、
ミュージカル『王家の紋章』8月5日〜帝国劇場

 

《公演情報》
『SHOW ル・リアン』
SHOW ル・リアン
https://twitter.com/showlelien

3月31日(木)〜 4月3日(日)   天王洲 銀河劇場
http://hpot.jp/stage/show-le
4月  5日(火)~ 4月6日(水)   サンケイホールブリーゼ
http://www.umegei.com/schedule/537/index.html

★『SHOW ル・リアン』大阪公演 アフタートークショー開催決定!
4/5(火)19時公演:村井良大、平方元基、青柳塁斗、寺元健一郎、大貫勇輔
4/6(水)13時公演:大空祐飛、松原剛志、HIDEBOH
進行:本間憲一(両日)、
詳細は⇒http://www.umegei.com/schedule/537/event.html

構成・振付・演出:本間憲一
構成・脚本:本間ひとし
音楽監督:上柴はじめ
テーマ曲作曲:奥田 弦

出演:村井良大 平方元基 青柳塁斗 寺元健一郎 松本拓海 松原剛志・大貫勇輔・大空祐飛
本間憲一(4/2のみ出演)・HIDEBOH(4/2以外の回・大阪公演に出演) 他

演奏:上柴はじめ/奥田 弦 他

お問い合わせ
銀河劇場チケットセンター03-5769-0011 (平日10:00~18:00)‣/梅田芸術劇場 06-6377-3888(10時~18時)

※ お二人の動画メッセージはこちらで⇩ご覧になれます。
http://omoshii.com/interview/11090/

2015-09-24 | インタビュー
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INTERVIEW『黒いハンカチーフ』矢崎広さん×松田凌さん

10月1日から新国立劇場中劇場で上演される矢崎広さんの主演作が、
舞台『黒いハンカチーフ』に決定!

「黒いハンカチーフを拾った。落とし主の連絡を乞う」

それはかつて、伝説の詐欺師フジケンが、大きなヤマを仕掛ける時だけ使っていた暗号広告だった。
高度経済成長期の日本を舞台に、世紀の詐欺事件が幕を開ける――。
男たちの騙し合い!前代未聞のコンゲーム!

本作は脚本・マキノノゾミさんが主宰を務めた劇団M.O.P.にて2001年に初演、翌年にはTV番組
『演技者。』でドラマ化された人気作。演出は河原雅彦さん。
キャストには初演で主人公・日根(ヒルネ先生)を演じられた三上市朗さん始め、錚々たる俳優陣が出演。

今回は注目の舞台・ミュージカルへの出演が続いている主演の矢崎広さん、そしてデビュー作で
矢崎さんと共演、以来若手実力派俳優として活躍の目覚ましい松田凌さんのお二人に意気込みを
伺いました。  (文:片桐ユウ 写真:笹井孝祐)

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――『黒いハンカチーフ』という作品はご存知でしたか?

矢崎 ドラマ化された『演技者。』を見ていました。まだ上京する前くらいの頃に。とても面白い
ドラマだなー!と思っていたんですけど、元々が舞台作品だったというのは知らなくて。今回
お話を頂いてから調べて、初めて知った感じです。

松田 僕も初めてでした。演劇好きな方ならご存知だったとは思うのですが、作品の歴史を
聞いて、また新たな深い世界に飛び込んでいけるんだなと思いました。

――現段階(※取材時)では、初演の脚本をお読みになられた状態と伺いましたが、ご感想は?

矢崎 自分が演じるというより、まずは『黒いハンカチーフ』を楽しもうと思って読んで……
「へ!? え!? ええーー!!?」という感じでした(笑)。印象としてはマンガっぽいというか。
昭和のカッコ良さと言ったらいいのか、ハリウッド映画っぽいところもあって。特にヒルネ先生の
設定、どうしようもないやつが本気出すと…みたいなところが、たまらなくカッコ良かったです。

松田 本当に、ハリウッド映画のような痛快感が…。

矢崎 あの、人が掘り進めていった材料でしゃべるのやめてもらっていいかな(笑)?

松田 そこも吸収していこうかなって(笑)。主人公が詐欺師という設定ならではの騙し合いが
面白かったです。騙すって本来はいけないことですけど、男心をくすぐられるようなダーク
ヒーロー感がありました。

――ご自身が演じられる役についてはいかがですか?

矢崎 僕が演じるヒルネ先生は、お父さんがとんでもない詐欺師。その息子である自分は
お医者さんなんですけど、飲み歩いて昼寝ばかりしているような人で。でもちょっと謎めいて
いるというか、そういう人が腰を持ち上げる瞬間と、そこからがカッコイイんです!
キュートなところとか、ダメなところもあって、そういうところが魅力的な、人間っぽくて
男っぽい役……だという印象を、僕は受けました。

松田 僕は新人刑事の鬼塚という役です。脚本を読んだ印象だと、素の僕に近いというか…
あれ? これは僕なんじゃないかなって。

矢崎 (笑)

松田 マキノノゾミさんの頭の中に、僕は既に存在していたんじゃないかと思うくらい…というと
言い過ぎなんですけど(笑)。少ない経験ながら今まで様々な役を演じさせて頂いてきたのですが、
刑事役は初めてになるんです。少しでも先輩刑事の銭田さんに着いて行って、物語のスパイスに
なれたらなと思います。

――共演者の中で共通の方というと…。

松田 吉田メタルさんですね。今朝連絡したんですよ。「おはようございます。広くんとご飯行きましょう!
ご都合はいかがですか?」と。そうしたら「まだ本番期間中」と返ってきたので、「なるほどなるほど」って
返信しました(笑)。

矢崎 今まで3人でご飯行ったりしたことは無いもんね。

松田 メタルさんから、広くんとはすごく仲良しってお話は聞いてます!

矢崎 舞台『ジャンヌ・ダルク』(2014)で共演してからすごく可愛がって頂いていて。とても良き先輩。
このメンバーの中に知っている先輩がいてくださるのは本当に心強いです。

松田 初めましての方も多いですけれど、「ナイロン100℃」さんとかも観ていたので、早くお会い
したいと思う方ばかりです。

――キャストの方々の中には、初演やドラマで『黒いハンカチーフ』にご出演されていた方々もいらっしゃい
ますね。

矢崎 そうなんですよ…そうなんですよ!

松田 (笑)

矢崎 プレッシャーにはプレッシャーですけど、あまり気負いし過ぎず、と思っています。勝手に
気負いはすると思うので。凌たち知っているキャストもいますし、皆さんの力をお借りして、いい意味で
ちょっと甘えて、楽しめたらなと思います。…だって、ガチで戦おうとしたら絶対ボコボコになる!
でもメタルさんからは「そんなのあかん! グイグイ行け!」って言われそうだけど(笑)。

松田 言われますねきっと(笑)。そうなった時には、僕はその辺の土にでも絨毯にもなるので!

矢崎 どどどどういうこと?(笑)

松田 コイツをイジればいいみたいな。「お前、パン買いに行ってこいよ」って言われたら買って
きますので! きっと僕、まずメタルさんにイジラれていくと思うんですよ。その美味しさをかみ締めて、
そういうポジションに収まっていきたいなと!……と、言いつつ実際はガチガチになっていると思うん
ですけど。

矢崎 緊張はするよね、絶対。

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――お二人はミュージカル『薄桜鬼』、舞台『ドリームジャンボ宝ぶね~けっしてお咎め下さいますな』(2012)
などでも共演されていますが、本日お会いするのは前回の対談(『Sparkle vol.23』8/1発売号)以来ですか?

矢崎 その取材の後日、僕が出演していた『女中たち』を観に来てくれました。

松田 楽屋で色々お話しましたね。

矢崎 その時にはもう上演する作品が変わるということを知っていたので、「凌は出なくなるから。ゴメンね」って
言ったら、「え、ええ~!!!」って(笑)。

松田 まさか楽屋でそんな重大な告白をされるとは…!って青ざめました(笑)。やっぱりヒルネ先生だなと。
詐欺師にまんまと騙されました!

――上手いこと(笑)。最初に発表のあった作品から今作品に変更になりましたが、その時はどういったリアクションを?

矢崎 意外と「そうかー」と、受け止めていましたね。「アワワ、どうしようどうしよう」みたいな感じでもなく。

松田 大阪から東京まで行くつもりだったけど、行き先が博多に変更になりました、みたいな(笑)。でも博多で
降りたらそれはそれで…。

矢崎 博多もいいじゃんってね。

松田 はい! 前向きでした。

――前回の対談では「不条理演劇」を演じることでメンタルにもかなりの影響が出たというお話をされていましたが
今作品ではどのような心境になりそうですか?

矢崎 …これもやられると思う(笑)。

松田 !!

矢崎 楽しくやるつもりだけど!

松田 ずっと見てますよ…。

矢崎 コワイ!

松田 広くんのことも勿論、広くんが演出家さんに言われたこととかも…(ささっとメモを取る仕草)。全てを
吸収したいです。脚本を読ませて頂いた時に、役者さんをイメージしながら読ませて頂いていたんですけど、
もう早く見たい! 早く広くんのヒルネ先生を見たいってなっています。

矢崎 …頑張ります!

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――演出の河原雅彦さんとは、矢崎さんは『時計じかけのオレンジ』(2011)でご一緒されていますね。

矢崎 小栗旬さんが主演で、4人組の仲間の一人の役でした。小栗さんと、ムロツヨシさん、高良健吾さん、
そして僕だったので、付いていくのに必死だった記憶しかないです。河原さんは本当に素敵な方で、誰よりも
作品のことを考えていて役者を愛していて、クレバーな印象なんですけど、僕が本当に出来なかったから。
叩かないと上がってこないから叩いてくれていたんだなと、今は思います。

――河原さんの中で、矢崎広という役者はどんな役者として残っていると思いますか?

矢崎 そのままで止まっていると思いますね。当時の本当に何も出来ない、ウソばっかりつく俳優という。
繕うばっかりの俳優だったから……かと言って、今もそうなんですけど。でも、そうしたらそうしたで、また
怒られながら自分なりに芝居を作っていけたらと思っています。

松田 広くんにもそういう時期があったんだなって、今すごく不思議…。

矢崎 河原さんに、舞台に対する考えをすごく変えてもらったの。『時計じかけのオレンジ』が終わった後に、
役者を辞めようと思ったりもしたし。俺って本当に嘘つきなんだなと思って…向いていないなって。今までの
芝居に対して自分は何をやってきたんだろうと思ったくらい、河原さんと出会って演じることの意味をすごく
考えさせて頂いた。

松田 へええー。

矢崎 一回、何もかも壊してもらったなと思う。その後、全崩壊するのが『MACBETH』(2012)という作品に
なるんだけど(笑)。ヒビを入れて下さったのは間違いなく河原さん。

松田 僕は…もしかしたら今回、『時計じかけのオレンジ』の頃の矢崎くんと環境が似ているかもしれないって
思いました。僕の考えなんて、きっと河原さんにとっては本当に浅はかなものだろうなと。でも逆にちゃんと
それを見せて、色々剥いでもらいたいと思います。…バナナ。バナナですね! ちゃんと剥いて頂いて、
でも腐っちゃったらまた入荷してくださいっていう。

矢崎 新しく入荷したら、人が変わっちゃうよ?

松田 あ、ダメですねそれは! 欠番にはなりたくない! 叩き直してもらいたいです。また一から!

――劇場についてもお伺いさせて下さい。今回、新国立劇場 中劇場という大きなホールでの上演となりますが。

矢崎 はい。僕はブロードウェイミュージカル『Into the Woods』(2006)で初めて立たせて頂いて、その印象が
すごくあります。本当に憧れていた作品でオーディションを受けて出させて頂いていたので、とても思い入れが
深い劇場ですね。ピッて(セキュリティのIDカードを)やって入らなきゃいけないし。

松田 でもピッは、電車に乗る時もやりますよ。

矢崎 まだね、ピッがそこまで世間一般的にピッじゃなかった時にピッだったの。

松田 え、広くんが何歳の時だったんですか?

矢崎 まだ十代だったと思う。

松田 うわー! それで新国立劇場…。僕が十代で立っていた一番大きい場所なんて体育館くらいですよ。

矢崎 (笑)。その後も何作か立たせて頂いているんですけど、やっぱり来る度に『Into the Woods』の思い出が
蘇りますね。僕的には憧れの劇場という感じ。あの劇場で主演をやらせて頂くって…変な話、主演さんが使っていた
楽屋に足を踏み入れるのかとか考えると、「まだ早くね?早くね?」って。そのくらい恐れ多いです。楽屋に関しては…
相談したいと思います。

松田 (笑)

――では最後に意気込みをお願いします!

矢崎 本当に素晴らしいキャストさん、スタッフさんが揃っているので、いい意味で甘えると言いましたけど、
なんでも受け止めてもらえると思える環境で、僕自身、今目指す新しい挑戦が出来る舞台だなと思っています。
そういった部分でも楽しみですし、頑張りたいと思います。

松田 デビュー当時からすごいなと思っていた矢崎広くんが主演で、素晴らしい共演者の方々に囲まれて、
いつか立ってみたいと思っていた新国立劇場の中劇場に立たせて頂く機会に恵まれて…こんなにも恵まれた
経験を、自分の想像出来る範囲で終わらせたくないと思っています。自分のことでいっぱいいっぱいになるとは
思うんですけど、しっかり周りから吸収していきたいと思いますし、少しでも作品の力になれるように尽力したいと
思います。

――ありがとうございました!

 

【Profile】
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矢崎 広 やざき・ひろし
1987年7月10日生まれ。山形県出身。
主な出演作:ミュージカル『薄桜鬼』、『ドラキュラ』、『タイタニック』、舞台『時計じかけのオレンジ』、
『MACBETH』、『ジャンヌ・ダルク』、『フランダースの負け犬』等。

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松田 凌 まつだ・りょう
1991年9月13日生まれ。兵庫県出身。
主な出演作:ミュージカル『薄桜鬼』、TVドラマ『仮面ライダー鎧武/ガイム』、舞台『遠ざかるネバーランド』、
『Being at home with Claude~クロードと一緒に』、舞台『K』等。

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【公演概要】

『黒いハンカチーフ』
日程:2015年10月1日(木)~10月4日(日)
場所:新国立劇場 中劇場

脚本:マキノノゾミ
演出:河原雅彦

<出演>
日根 矢崎広
佐登子 いしのようこ
宮下 浅利陽介
神谷 橋本淳
鬼塚 松田凌
村木/ボーイ 桑野晃輔
京子 村岡希美
富美子 宮菜穂子
曜子 まりゑ
夢子 武藤晃子
美都子 加藤未和
キヨシ/海老沢喜一郎 吉田メタル
海老沢修二 鳥肌実
小田桐 神農直隆
ホルン吹き 高木稟
銭田警部 三上市朗
松平 おかやまはじめ
牛島 伊藤正之

詳細は公式サイトにて
http://le-himawari.co.jp